10月号更新!幸せの種、見つけませんか?
小学校1年生の長男が、学校から持ち帰った朝顔を夏休みから自宅のベランダで育てています。我が家のベランダは日当たりが良すぎて日中はとても暑くなるので植物を育てるには不向きかなと思っていましたが、見事に花を咲かせてくれて、種までつけてくれました。朝顔とはいえ、家に花が咲いていると何だか心も癒されますね。
ところで、私たちのおなかの中にもお花畑があるってご存知ですか?私たちの腸内には様々な細菌が一つの種類ごとに塊を形成して存在しており、その形態がお花畑(フローラ)のように見えることから“腸内フローラ”という名前が付いているんですよ。
我が家の朝顔は長男が持ち帰ったものですが、おなかの中のお花畑(フローラ)の種は、どうやって私たちのおなかの中にやって来たんでしょうか?
赤ちゃんは、お母さんの胎内ではほぼ無菌の状態です。出産時、産道を通る時にお母さん由来の腸内細菌をもらい受けるのです。産道を通らない、帝王切開の赤ちゃんにはお母さん由来の腸内細菌はわずかで、産院の環境下の常在菌などが赤ちゃんの腸内に多く定着します。お母さんから腸内細菌をもらうのであれば、妊娠期からお母さんが腸活に取り組むことはとても大切になりますが、赤ちゃんのために腸活するのは果たしてお母さんだけで良いのでしょうか?
実は、直接関わりがなさそうな「お母さん以外の家族」も、赤ちゃんの腸活に関係しているのです。「腸内細菌はお風呂の湯船を介して家族間でシェアされる」という論文が発表されています。つまり、妊娠中のお母さんや赤ちゃんと「お母さん以外の家族」間で、お湯を介して腸内細菌が共有されるということです。なので、お母さんだけでなく、家族みんなで腸活に取り組み、腸内環境を整えることがポイントです!
腸活は、大人の健康維持のためと思われがちですが、実は赤ちゃんの頃から、もっと言えば生まれる前からの取り組みがとても大切です。この時期の腸内環境は、赤ちゃんのその後の成長や発達に大きな影響を及ぼすと言われています。赤ちゃんの腸内環境を整えるためにも、早い時期からの取り組みが大切です。
腸内環境をチェックする簡単な方法は、うんちをチェックすること。赤ちゃんと腸内環境をシェアするので、家族みんなのうんちチェックも習慣にしたいところです。自分の腸内環境は、うんちやおならの匂いで簡単にチェックできます。匂いが強い時は腸内環境が乱れている可能性がありますので、乳酸菌やビフィズス菌入りの飲料やヨーグルトを摂って腸内環境を整えていきましょう!