5月1日更新! 初夏に味わう郷土菓子
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今年の立夏は5月5日、鯉のぼりが薫風に泳ぎ「竹の皮」と「灰汁(あく)」がセットでお店に並んでいるのを見ると、「今年もあくまきの季節がきたなぁ」と感じます。
あくまきは鹿児島の郷土菓子のひとつで、みなさんにも馴染み深い食べものではないでしょうか。幼い頃から祖母のあくまき作りを手伝ってきた私にとっても、初夏を感じる郷土菓子のひとつです。
あくまきは、その名のとおりアルカリ性の灰汁(あく)を使用し、細菌抑制効果により保存性が高く、高温多湿な鹿児島の気候と相性の良い郷土菓子です。
戦国時代、関ヶ原の戦いの際に薩摩藩の島津義弘公が日持ちのする兵糧(ひょうろう)として持参したのが始まりであると言われています(諸説あり)。その後、男の子がたくましく健やかに成長するように祈る、端午の節句に作る祝い餅菓子として受け継がれてきました。
作り方はとてもシンプル!あく汁に浸けたもち米を竹の皮で包み、あく汁またはお湯が沸騰した状態で2~3時間煮るだけ。
あのようなぷるぷるした触感になるのは、でんぷんの糊化によるもの。灰汁によりでんぷんの糊化が促進され、糊化したでんぷんは固くならずモチモチとしてお餅のようになり、あくまき特有の風味・食感が生まれます。
みなさんはあくまきに何をつけて食べますか?王道のきな粉と砂糖。または砂糖醤油。はちみつもおススメですよ。昔から受け継がれてきた郷土菓子あくまき。みなさんもご自宅で作ってみてはいかがでしょうか。
【あくまきの作り方】
材料(5本分)
・あく汁 1.8リットル
・もち米 750g
・竹の皮 5枚
作り方(事前準備)
・前日にもち米を洗ってあく汁に浸す
・竹の皮も前日から水に浸し柔らかくする
①もち米をあく汁からあげて水を切る(あく汁は煮る時に使う)
②竹の皮でもち米を包み、竹の皮の紐で結ぶ
③水で薄めたあく汁で2~3時間煮て、米粒が透明になりアメ色になったら完成