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5月11日更新!コアラにも腸内細菌(*^^*)

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コアラのマーチというロングセラーのお菓子もあるくらい、ぬいぐるみのような愛らしさで人気のコアラ。このゴールデンウィーク期間にこのお菓子を食べたり、平川動物園(鹿児島市)でお子さまと一緒にコアラを見た人も多いのではないでしょうか?

「ファスコラルクトス・シネレウス」・・・何だか舌を噛みそうですが、これがコアラの学術名。ギリシャ語で「袋を持つ灰色の熊」という意味です。でも決して熊の仲間ではありません。コアラはカンガルーなどと同じ有袋類の仲間。おなかに袋があり、わずか0.5グラムぐらいの大きさで生まれてくる赤ちゃんをその中で育てています。

コアラの赤ちゃんは、お母さんの袋のなかで生後5ケ月ほど母乳を飲み、外に出る1カ月前からは人間と同じように「バップ」と呼ばれる離乳食を与えられます。実はこのバップは、なんとお母さんコアラの体内で半分消化された柔らかい便(糞)だというから驚きです。

そんなコアラの食べ物は、ユーカリの葉。渋味の成分であるタンニンや油分を多く含むことから他の生物は食用とせず、食べるのはコアラだけだそうです。また、驚くことにユーカリには、強い毒性で知られる“青酸”が含まれており、そのことも他の生物が食べない理由でしょう。

では、なぜコアラは毒のあるユーカリを食べられるのでしょうか?

それは、コアラのおなかの中に住んでいる腸内細菌が深く関わっていることがわかっています。青酸を分解してくれる腸内細菌がいるため、中毒にはならないのです。

コアラの赤ちゃんも先ほど紹介した離乳食のバップから、腸内細菌を取り込み、やがてユーカリを消化できるようになる仕組みです。また、ユーカリの葉はカロリーも少なく、青酸を分解するにはエネルギーが必要なため、コアラは体力を温存するためにも、一日約20時間ほど寝て過ごします。動物園のコアラが、いつ見ても眠っているのには、こんな理由があったんですね。

人間の赤ちゃんも腸内細菌をお母さんから受け継ぎます。出生時の産道で赤ちゃんの口や鼻からお母さんの腸内細菌が入り込むのです。そして、そのことが抵抗力の少ない赤ちゃんの身体を守ってくれることにもつながっています。

腸内細菌は、赤ちゃんのみならず、大人の健康にも大きく作用します。おなかの中の腸内環境を良くするヤクルトの乳酸菌飲料をこれからも末永くご愛飲くださいませ。