8月3日更新!三密回避、継続しましょう
*鹿児島ヤクルト販売(株)CS推進室では、“毎月第1水曜日”に皆さまの健康に役立つ情報を発信しています*
次から次へと変異し、感染の収束が見えない新型コロナウィルスに、もうウンザリしているのは私だけではないと思います。今さらですが、本来のコロナウィルスは、「風邪」と診断されていたウィルスのはず。それが“新型のウィルス”として突然出現をして早3年です。
中国武漢から拡がったといわれるこのウィルスは、ギリシャ文字で順番にアルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株、12番目のミュー株まで確認された後、次の「ニュー」は、英語のNEWと混同されるおそれがあること、その次の「クサイ」は中国の習近平国家主席の姓である「習」の英語表記「XI」と同じだの理由でWHO(世界保健機構)の配慮?で飛ばされ、今では15番目の「オミクロン株」となっています。それも、BA.1、BA.2、BA.3、BA.4、BA.5、さらに最近になって「BA.2.75(ケンタウロス)」に変異しており、これまで以上の感染拡大が懸念されています。
なぜ、変異を繰り返すのでしょう?変異株とは、新型コロナウイルスの設計図にあたる遺伝子情報が変わって、「新しい性質に変化したウイルス」のこと。ウィルスは単体では増殖することができません。そこで人や動物の細胞に入り込んでコピーを繰り返して増殖。その過程で何度もコピーを繰り返すうちに遺伝子情報のRNAと呼ばれる物質の配列にミスが起こります。そのミスは、結果として遺伝子が変化してます。コピーミスの発生・・・これが変異株が生まれるプロセスです。
変異株同士は、感染していない人を奪い合い、力の強い(感染力が強い)ウィルスが生き残る勢力争いを繰り広げます。感染力が強い変異株が優勢になってくるとそれ以前の変異株は次第に勢力を弱め、消滅します。「弱肉強食」・・・生存競争の厳しさや自然界の掟(おきて)として良く使われる言葉ですが、ウィルスの世界でも同じことがいえるのでしょう。一時前まで猛威を振るっていた「デルタ株」なんて今は全くその名を聞きません。それが、報道などで聞く「新型コロナウィルスの置き換わり」という言葉です。
ウィルスが置き換わっても“三密の回避”という感染予防対策に変わりはありません。
予防は手指等の“消毒”が徹底され、皆さん意識もしていますが、最新の研究では室内の換気がもっとも重要な感染予防対策だとのことです。飛沫・・・それもマイクロ飛沫(エアロゾル)による感染が一番の要因らしいのです。エアコンを使用していても、室内の換気に配慮し、可能ならば空気清浄機やサーキュレーターを活用することが望ましいようです。
行動制限のない今年の夏ですが、節度ある行動を忘れることなく、早く早く・・・感染の収束を迎えたいものですね。