8月6日更新!汗にも「いい汗」がある?!
*鹿児島ヤクルト販売(株)CS推進室では毎月第1水曜日に皆さまの健康に役立つ情報を発信しています
今年の夏もとても暑いですね。昨年よりも高めの気温が続いています。外に出るだけで、汗が止まらないということもありますし、汗のにおいも気になる季節です。子どもの汗のにおいはどこか無垢で許せても、大人の汗は顔をしかめてしまうことも・・・。皆さんは「いい汗」をかいていますか?今回は汗の仕組みについてご紹介します。でも、そもそも「いい汗」とはあるのでしょうか。
汗は、体温調節もしてくれる大切な体の働きですが、一方で、ベタベタしたり、におってしまったり、夏の汗に悩まされる人も多いはず。汗は、血液中の血漿(けっしょう)という成分から作られます。血漿はほぼ水分ですが、少量のミネラルも含まれています。そんな血漿を原料とする汗も、ほとんどが水分。塩分も含まれますが、体内の塩分調節のために発汗前にほとんどが体に再吸収される仕組みになっています。
サラサラ汗:水に近く、蒸発しやすい。体温を効率よく下げてくれます。肌に残りにくく、においも少ないのが特徴。
ベタベタ汗:塩分やミネラルが多く、肌に残りやすくて蒸発しにくい汗。においの原因にもなりやすい。
というように、実は汗にも「質の違い」があるんです。汗がサラサラしていれば、「いい汗」である目安になるかもしれません。
あなたの汗のタイプ、チェックしてみましょう。5つ以上当てはまる人は、ベタベタ汗の可能性あり!?
□ 空調の効いた室内にいることが多い □ 座っていることが多い
□ 運動する機会が少ない □ 汗のにおいがきになりがちだ
□ 汗をかくと肌がベタつく □ 暑いと心拍数が高くなる
□ 暖かいのに皮膚が冷たく感じる
ベタベタ汗の原因の一つは加齢によるもの。汗を出す「汗腺」は加齢とともにつぶれたかのように委縮してしまい汗の塩分濃度が高くなります。また、普段汗をかかないと汗腺が衰え、血液から汗を作る際に塩分を再吸収する機能が衰えてしまいます。汗が塩っぽくなりベタつきを感じたり、においの原因になったりという悪循環になってしまいます。
加齢のせいにせず、日常生活の中でできる適度な運動や活動で汗腺を鍛えることも可能です。
①ウォーキング(30分程度)・ジョギング(15分程度)/毎日
②サイクリング(30分程度)/週3回
③筋トレ・ストレッチ(30分程度)/毎日
④入浴(湯船に入る)/2日に1回
「適度に汗をかく」ということは、汗腺を鍛えるだけでなく、暑さに体を慣らす暑熱順化にもつながり熱中症予防に効果的です。暑い日が続きますが「いい汗」をかいて元気に夏を乗り切りましょう!